2023年3月23日に開催した第30回定時株主総会において、株主の皆様から頂いた質問をまとめたものです。議長である代表取締役の青山および担当取締役より回答させていただきました。また、一部IR部門にて回答を要約、補足させていただいております。
事前質問
質問 番号 |
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回答者 | 回答欄 | |
【Q1】 | 「GMOサイン」の契約企業数や契約送信件数が増えているとのことだが、具体的な数値について知りたいです。 契約企業数については、その大半が無料プランかと思うが、今後有料化する見込みはありますか? また有料プランの無料提供などのキャンペーンは現在行われていますか? |
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議長 | 現時点では売上高および有料企業数は戦略上公表していないため、その詳細については回答を控えさせていただきます。 「GMOサイン」は当初計画通り順調に成長しており、有料化率は徐々に上がっている状況です。本格的にご利用いただくお客様は、有料プランへ変更いただいています。最近の傾向として、電子契約サービス自体の需要拡大から、無料プランを経由せずに初めから有料化する件数も徐々に伸びています。お客様のご利用状態を数値分析し、カスタマーサクセスチームが個々に提案するなど、引き続き有料化に向け注力してまいります。 なお、緊急事態宣言の発令時(2020年4月~6月)に、有料プランの1年間無料提供を行いましたが、現在ではこの施策は終了しています。 ただし、機能を制限したフリープランは現在も提供しています。 |
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【Q2】 | 昨年の株主総会の質疑応答で、【「GMOサイン」黒字化の時期について来期中には実現したい】との回答があったが、その目標は現時点でも変わりないでしょうか? また、黒字化の時期は今期四半期ベースで言うと、どのクウォーターを目標とされているか教えてください。 |
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議長 | 「GMOサイン」の黒字化に対しての具体的な目標時期は、現在特に設定しておりません。ただし赤字の性質としては、広告宣伝費等の変動費が主要因のため、コストコントロールによって黒字化が実現できる状態となっています。 今後も事業成長を第一に考え、最適な形で投資判断を行ってまいります。 市場競争が激しく広告や機能開発の投資先行のため、黒字化の時期についての具体的な回答は控えさせていただきます。 |
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【Q3】 | 中期経営方針(2022-2026)を踏まえた「経営目標」(=数値目標)について、2026年までを土台構築期としているが、2026年12月期の「売上目標」「営業利益目標」と、それぞれの「セグメント別構成割合」を教えてください。 また、土台構築期後の長期的な経営目標を具体的な数値目標で知りたいです。 |
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議長 | 現在、顧客獲得のための広告宣伝費の増加や人材投資を進めている段階のため、具体的数値目標の回答は控えさせていただきます。また長期経営目標においては、当社のビジネス環境がテクノロジーの変化で激変する可能性が高く、ミスリードを起こす恐れがあるため具体的な数値目標は非開示とさせていただきます。社内保有の計画数値を達成するため、徹底した予実管理と的確な投資戦略を進めていきたいと考えています。 | |
【Q4】 | 数年前に二次関数的成長を目指すと言われたが、いつになったらそうなるのでしょうか。 | |
議長 | 具体的な時期を申し上げることは控えさせていただきますが、当社の中長期的な戦略としましては、2022年12月期から2026年12月期までの5ヵ年を長期的な企業価値向上のための土台構築期と考えています。 | |
【Q5】 | 資本準備金の額の減少の目的として「今後の資本政策の機動性、柔軟性を確保するため」とされていますが、可能な範囲で "今後の資本政策の機動性、柔軟性を確保" の目的・内容を、より具体的に教えてください。 | |
議長 | 資本準備金からその他資本剰余金への振り替えについてですが、現状具体的な施策は決まっておりません。将来の資本政策を柔軟かつ迅速に実施するための足場づくりの一環です。詳細についてはインサイダーに抵触することもありますので、回答は差し控えさせていただきますが、業績に応じた配当施策等を実施するためのものとなります。 | |
【Q6】 | 海外事業に関する国内向け発信および国内HPの英語版ニュースの発信が少なく、取り組みが分かりにくいので情報発信を積極的に行ってほしいです。 また、中期経営方針や決算資料など、数値情報が少なくわかりにくいです。 | |
議長 | 貴重なご意見ありがとうございます。 海外ニュースについては、即時性を考慮し英語版をそのまま掲載しています。ブラウザにプラグインの翻訳機能を活用のうえご覧いただければと思います。なお、売上や利益にインパクトのある重要なニュースについては、和訳してHPに掲載いたします。 国内HPの英語版ニュースについては、重要なニュースについては発信するようにしていきます。 数字については、要因説明をもう少し記載するなど、多くの方に当社の経営に関する情報を正確に把握していただけるように努力いたします。 |
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【Q7】 | 複数単位を持っている株主への株主優待の増額をする予定はありますか? | |
議長 | 当社の業績や株主平等の原則の下、どのような対応が最適なのか検討いたします。 |
当日質問
質問 番号 |
質問 | |
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回答者 | 回答欄 | |
【Q1】 | 「電子印鑑GMOサイン」と「SSL」などの認証事業の業績がまとめて報告されていますが、個別の売上・損益を示してほしいです。 | |
議長 | 「GMOサイン」は非常に競争が激しい中、私共の戦略を競合会社に悟られないようにしたいという考えもあり、数字を売上・利益ともに個別に分けることは現在しておりません。 | |
【Q2】 | DX事業のセグメント損失についてもう少し詳しく教えてください。 また黒字化への見通しはどう考えていますか? |
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議長 | DX事業につきましては、連結子会社であるGMOデジタルラボ社が展開する「GMOおみせアプリ」の売上が企業のデジタル投資の拡大に伴い堅調に増加したことにより、前年に比べ増収となりました。 また2022年にモビリティクラウドの事業で多額の赤字を計上しましたが、昨年の12月末で売却を完了しています。よって来期以降、着実に利益が大幅に増加していくものと考えています。 |
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【Q3】 | 資本準備金の減少には具体的にはどんな目的がありますか? また持ち株数に応じて優待を増額してほしいです。 |
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議長 | 事前質問で頂いた内容と重複するため、一部のご質問に追加してご回答いたします。 資本準備金の減少については、今回は具体的な計画はないものの、特に株主様への還元を中心に考えて、私共が常に機動的な活動をしていけるように、そのための準備として対応をさせていただきました。 |
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【Q4】 | 「GMOサイン」は、ほとんどが無料で使われているようですが、有料に変えてもらう手ごたえはありますか? 無料のうちどのくらいが有料に移行できそうでしょうか? 最近の動向で何か希望の持てるものはありますか? |
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中條取締役 | 「GMOサイン」の有料化率は徐々に上がっている状態です。 具体的な数字は控えますが、様々な施策を行って成果が出てきている状態です。一例としては、お客様のご利用状況を数値で分析し、カスタマーサクセスチームが個々にお客さまに合ったご利用方法やプランをご提案しています。引き続き、有料化に向けて注力してまいります。 |